2010年06月22日

それは罪なのではないでしょうか…〇〇の限界




・無能な人間が権力を持ち、しかも勤勉だとひどく有害です。

 無能は権力者は、せめて怠惰であってほしい
(p141)


本「医療の限界」小松 秀樹、新潮社



■日本では業界によっては、国(お役所)の規制が多く

 自由な市場となっていない業界があります。



 これは、国が業界を守っていると表現する人もいますが、

 逆に、規制のある業界ほど成長性がない

 といった傾向があるわけです。




■つまり、お役人は業界を守っているつもりでも、

 結果は、業界の成長を妨げているということであり、

 そのことに気づかないか、気づかないふりを

 しているということです。



 気づいていないならそれは無能であり、

 気づいているのならそれは罪なのでは

 ないでしょうか。



■秋田県でも医師が辞めるなどして
 市民病院などの運営が難しくなっているとの
 報道がありました。

 この本は、現在、医師が直面している
 医療事故による訴訟リスク、
 長い勤務時間、大学病院を含めた医師の教育の
 問題を示した一冊です。



■まず、全体的な傾向として
 大学病院や市民病院などから小規模の病院に
 医師がシフトしているのは事実のようです。

 労働時間と収入、そして訴訟リスクを考えれば、
 当然の結果なのでしょう。

 そのため医師不足、看護婦不足の病院が
 増える傾向にあるわけです。


・全国の意思がリスクの高い病院診療から、小規模の病院に、
 さらに、開業医にシフトし始めています。
 患者との紛争、労働時間、収入とあらゆる面で開業医が
 有利でした・・・しかし、これからは開業も楽ではない(p190)



■また、大学病院にも問題が多いようです。

 この本で指摘しているのは、
 「手術のできない外科教授がいる。」
 「大学院生を研修医として安い給与で酷使している」
 「論文だけで評価されて、実際の能力で評価していない」
 といったところです。


・医局によっては、大学院を修了して学位を得ると人事上、 
 優遇されます。それは医師としての能力とは全く関係ないのです。
 基礎研究の学位で、臨床医としてのポジションを得るということが、
 人事の論理をゆがめ、ひいては医師としての責任感にまで
 影響を与える(p132)



・「日本では恨みで医事紛争になる。
 アメリカではお金が目的になる。
 アメリカの意思は、紛争が表ざたになる前に、
 患者にお金を渡すことが多い」と聞きました。(p59)


・アメリカやヨーロッパでは、基礎研究の多くは学位を持った
 理学、薬学あるいは農学部の出身者が担っています。しかし、
 日本の大学は、臨床医であっても基礎研究を重視します・・・
 「手術ができない外科教授」は、決してめずらしくないのです
(p129)


・大学病院では、研究はなおざりで、基本的に臨床医として
 働くことになる。医師として働いても、ほとんど給与ももらえずに
 (月に四〜五万円)、逆に授業料を払うのです。
 死亡した女性患者を担当していた研修医は、
 四日連続で当直していました(p136)


・パチンコ産業の市場規模は年間約三十兆円ですから、
 医療費とほぼ同じぐらいです。葬儀関連の費用も十数兆円と
 いわれています。(p153)


医療の限界

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位置情報1分間書評!『一日一冊:人生の智恵』より
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posted by まゆ at 11:52| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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