2010年04月30日

暗黒大陸中国の真実

2つの意味で「おもしろい」本です。




まず、著者の冷徹さとユーモアのセンスが

文のあちらこちらから匂ってくるという意味で。

(翻訳者が上手ということもあり)


そして、今も変わらぬ中国の本当の姿が、

具体的な経験をもって語られ説得力がある点。

日本人と中国人との比較も非常に鋭く示唆に富むものとなっている。


良い書評があったんで貼っておきます。

******************
「中国には飴より鞭がいい」

(「ジョージ・ブッシュが日本を救った」高山正之著 より)






「中国政府は相変わらず反日運動を推進している。
学校の教科書に反日プロパガンダを刷り込み
『大嫌いな日本』という歌まで作って授業で毎日歌わせる。
国際会議で中国人は
『今も昔もすべての国と誠心誠意お付き合いしています。
然るに敵は謂れなき罪をかぶせ、付け込んで来るのです』と・・・」


先日の北京でのアジアカップ決勝戦では六万人の中国人が
そろって日本人サポーターに中指を立てたり、
ブーイングしたり、
伊豆・波勝の猿みたいに下品なポーズで喚いてみせた。


あまりじゃないのと指摘されると
外務省報道官は日頃の反日教育には触れないで
「ごく少数の行為を日本のマスコミが政治的に誇張した」
と逆に日本に因縁をつけてきた。


冒頭の一文は、
そういう恥知らずな中国の対応を論じたようにも見えるが、
実を言うとこれ、
七十年前に米外交官ラルフ・タウンゼントが書いた
『暗黒大陸・中国の真実』(芙蓉書房出版)の一節なのだ。


そのころは国民党の蒋介石の治世。
七十年たった昨今は江沢民、
胡綿濤の治世になるが、
やっていることも言っていることも進歩がないというか、
恐ろしいほどよく似ている。


念のために言えば、
タウンゼントがこれを書いたのは昭和八年、
江沢民が反日教育の原点のように言い立てた南京事件の四年前で、
要するになにもなくても反日はやっていたわけだ。
ところで筆者のタウンゼントは、
引用した一説でもわかるように中国には批判的でその分、
日本を公平に見ている。


それを真珠湾のあと、
その論調が厳しく非難され投獄もされている。
著作も長らく埋もれてしまったわけだが、
だからと言って彼は日本贔屓かというとそうではない。


本の中にあるように白人にとって
黄色い日本人や中国人は「虫酸が走る」もので
「我々(白人)は本能的に人種差別している」ことも
素直に認めている。


それで日中を冷静に論評するから説得力があり、
さらに言えば
「世界に冠たる詐欺師、ペテン師で略奪から人殺しまで
何でもしながら責任逃れは上手」(同)な中国人をどう扱うか、
日本はどうすべきか、の大きな示唆も与えている。


ケーススタディーとして
挙げているのが福建省の福州で起きた
外国人市民殺害事件とその対応だ。


一つは英国人の女性宣教師二人が野盗に捕まった事件で、
二人は私設法廷で中国を犯す「帝国主義者」と断罪され、
生きたまま体中を切り刻んでいく凌遅の刑で処刑された。


こういう野盗グループの背後には
「国民党政府がついていた」とタウンゼントは言い、
このむごたらしい宣教師殺しも
英国の出方を窺がう狙いだったという。


しかし英国は日中を引き離し、
中国を取り込む戦略を優先して騒がなかった。

以後、
中国人は英国をなめ切って好き放題を始めたと同書はいう。


この騒ぎに続いて日本人学校の教師夫妻を中国人秘密結社、
つまり野盗グループが「殺す」と脅してきた。
日本領事館はただちに対応するが、
それが「(日本は)ばかばかしくも
主権国家に対する礼儀を重んじ中国側当局に事情を説明して、
夫妻の警備を要請した」。


中国側は誠実そうに夫婦の家に兵士を配置して警備に当たるが、
ある夜、兵士が突如消え、
その間に野盗はやすやすと襲撃して夫婦を殺してしまう。


「当局が野盗と組んで襲撃時に警備を引き揚げさせた。
信頼させて寝首を掻くいつものやり口」だった。


田村総領事は怒り、
「中国側に警備の手落ちがあったのだから
中国当局には五万ドルの賠償を願う」と談じ込んだ。
中国側は今回の外務省報道官のように言い逃れるが、
総領事は「軍艦数隻がこちらに向かっている。熟慮されるよう」
促した。


中国側は、
日本の軍艦が到着する直前に五万ドル、耳首揃えてもって来た。


タウンゼントが言いたいのはこのあと。
「この件があってから福州では日本人に対する態度が一変した。
日本人殺害はもちろんあらゆる反日活動がぴたりと止んだ。
日本人は最高の扱いを受け、最も尊敬される外国人となった」。


そして日本総領事館には台湾行きのビザ取得に
中国人が市をなした。
中国では働いても役人に搾り取られるが、
日本領台湾ではそんなことがないからだ。


それに対して米国は英国と同じに
「軟弱外交ゆえに反米運動の対処に忙殺された」。


中国と友好第一で付き合う愚がよくわかる本だ。





posted by まゆ at 09:30| Comment(0) | TrackBack(0) | おすすめ本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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